一戸建て住宅とマンションのどちらを選ぶべきか。
住宅購入を検討される方の多くは、この点で悩まれます。これらは間取りや広さなどの構造面、本体価格や管理費、税金などの資金面、資産価値など、さまざまな面で違いがあります。
それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで、どちらを選ぶかを決めましょう。
■一戸建てのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・騒音を気にしなくていい ・間取りの自由度が高い ・管理費や修繕積立金、駐車場代が不要 ・資産価値が維持できる |
・土地価格によって立地条件が同じだとマンションより高額になりがち ・防犯などのセキュリティを自分で意識しなければいけない |
一戸建ては同じ立地条件だと、土地価格の影響からマンションよりも高額になりがちです。しかし、毎月一定の管理費や修繕積立金、駐車場代はかかりません。修繕に備えた貯蓄は必要ですが、管理費や駐車場代の部分を貯蓄に回せばそれほど負担額の違いは大きくならないはずです。
また、集合住宅と違って階下への音を気にしなくていいので、子供の足音に過敏にならず、のびのびと子育てできる点は大きな魅力です。同様に階上に住む人からの騒音に悩む心配もありません。屋根から熱が伝わってくる、窓を大きくしたために空調の効きが悪くなってしまうなどのことが起きた場合は、光熱費はマンションより高めになりこともありますが、近年、気密・断熱性に優れた住宅が一般化しており、以前に比べると光熱費の違いが小さくなりました。
建物が古くなっても土地が残るため、資産価値が維持できます。不動産は資産としての側面も大きいので、その点も大きなメリットといえるでしょう。
■マンションのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・立地条件が同じだと一戸建てより安い ・セキュリティ対策がしっかりしている ・利便性が高い立地が多い |
・管理費や修繕積立金、駐車場代などの固定費が多くかかる ・気軽にリフォームすることが難しい ・管理組合などに参加をしなければいけない ・騒音に気を使わないといけない ・建物が古くなると資産価値がなくなる |
立地条件が同じなら、マンションは一般的に一戸建てよりも安く購入できます。
ただ、管理費や修繕積立金、駐車場代といった出費が多くなります。修繕への備えは戸建てでも必要ですが、マンションは修繕の内容や頻度を自分で思うように決めることができません。
階上や階下に人が住んでいると、生活音からトラブルに発展するケースもあるので注意が必要です。
マンションの土地は自分の自由にできないため、建物が古くなると資産価値はほぼなくなってしまうという問題も。資産価値の観点からいえば、一戸建て住宅が断然有利といえるでしょう。
■まとめ
初期投資は一戸建ての方が高くなりがちですが、ランニングコストはマンションの方が高いことが多いため、トータルコストはあまり変わらないといわれています。同じ金額を支払うなら、資産として土地が残る一戸建ての方が金銭面で有利といえるでしょう。
騒音対策や将来的な可変性の高さでも、一戸建ては優れています。これらの条件を加味しながら、自分のライフスタイルに合った住宅をお選びください。