家を買うためには、家を建てる土地は必須。
そもそも土地がないと家は立てられませんし、どんなに素敵なデザインと機能性を含んだ住宅でも、選んだ土地に問題があれば住みやすい家にはなりません。
しかし、どうやって良い土地を選べばいいか完全に把握をされている方は少ないのではないでしょうか?
今回は住みやすい住宅の基礎となる良い土地を選ぶために知っておきたい4つのポイントをご紹介します。
■土地を選ぶ時のポイント
土地を選ぶ際ですが、すべての人がぱっと見て良い土地かどうかを判断するのは簡単ではありません。やはり餅は餅屋、戸建てに最適な土地選びがうまいのは、分譲地や新築の戸建てを扱う地元の不動産業者です。
ただし、土地のよさはどんな家、どんな環境にいくらの予算で住みたいかで変わります。ご自身の理想に合う家にするためにも、相談に行くときはある程度プランを練っておきましょう。
・地盤のチェック
日本は台風や地震といった災害の多い国です。水害や地震が起きたときの被害を最小限に抑えるためには、災害が少ない土地、地盤の強固な土地を選ぶ必要があります。
土地の地盤調査をするのが一番確実ですが、地域の役所や国土交通省が作成しているハザードマップ、地盤調査の結果、過去のニュースも参考になります。
また、国土地理院が無料で公表している航空写真で、昔その土地が何に使われていたのかを調べるのもおすすめです。
・方位のチェック
昼下がりに南向きのリビングでくつろぐためにも、洗濯物をしっかりと乾かすためにも家を建てる向きは重要です。
また、日当たりや風とおしは周辺の建物に左右されます。高層建築の有無や大きな建物が建ちそうな空き地がないかをチェックしましょう。
・周辺環境のチェック
家を建ててから数十年、毎晩大型トラックの通行音に悩まされるのは嫌ですよね。
できれば朝、昼、夜、深夜の最低4回は土地の近くを散歩しましょう。
騒音や悪臭の原因となるものはないか、幹線道路までの距離、人通り、裏道に使われていないかなどを項目ごとにチェックします。もちろん、住んでいる人に話を聞いてみるのも効果的です。
・法規制や特殊条件のチェック
法規則に反していると家を建てることができません。
くわしくは別の記事で説明しますが、その土地が都市計画法の対象ではないか、建ぺい率や容積率を守れるか、接道義務に反していないか、高さ制限は大丈夫か、などなど、たくさんのルールを確認する必要があります。
また、L字などの不整地やセットバックが必要な土地、登記に問題がある土地は安くても買ったあとに後悔する可能性が高いです。実際の調査では専門家の手を借りますが、こういったチェックが必要だとわかっていればよりスムーズに対応できます。
■まとめ
住宅や土地は日用品を買うのとは違って簡単に返品・交換できません。
満足できる家選びは土地選びから始まっています。
今後数十年快適な暮らしをするために、自分の目と耳、そして土地の専門家である不動産業者の手を借りて一番良い土地を選びましょう。