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頭金としていくら用意すればいい?

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住宅ローンを借りるとなった場合、支払可能額から総額を決めるというのはよく聞く話ですよね。
そしてもちろん住宅を購入する際、頭金を多めに入れると金利がつく金額が減る分、総支払額が減らせます。
しかし、手もとにある資金をすべて頭金としてつぎ込んではいけません。
ここではなにに注意しなくてはいけないのか、頭金の考え方をわかりやすくご紹介していきます。

■頭金とは

住宅購入における頭金とは、本体価格に対して手持ち資金から支払う金額のことです。
以前は制度上、2割以上の頭金を入れなければ住宅ローンを組むことができませんでした。しかし現在では金融緩和の影響で、頭金がゼロでも住宅ローンを組めるようになっています。

また、全額を住宅ローンで支払ういわゆる「フルローン」の場合も、融資手数料などの諸費用部分は別途現金で用意しなければなりません。諸費用は物件価格の5~10%が相場といわれており、これは頭金に含まれないので注意してください。

■頭金の必要性

すべて借りることができるようになっているなら、フルローンでいいのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、頭金を支払った部分は住宅ローンを借りなくて良いため、頭金を多く入れると利息負担が減らせます。
また、家は住宅ローンの残債を返済しないと売却できないため、万が一家を手放すことになった際、頭金が多ければ売却代金で残債を返すことができます。

たとえば、4,000万円の住宅ローンを1.0%の35年固定金利で借り入れた場合、元利均等返済における総返済額は約4,740万円になります。しかし頭金を1割入れると、総支払額は約4,270万円+400万円=約4670万円。約70万円が節約でき、毎月の支払額も約11万3千円と約10万2千円なので、1万円以上違ってきます。

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ただし、住宅ローンの利率は2017年10月現在、超低水準で推移しています。手もとのお金が足りなくなって、マイカーローンや教育ローンといった別の融資を利用すると、そちらの金利の方が高くなり、結局、損をしてしまうことに。
そのため、頭金を多めに入れる場合も、半年分から1年分の生活費など一定の金額は手もとに残しておくことをおすすめします。

■頭金の相場

2016年度のフラット35利用者調査によると、注文住宅の取得費のうち、全国平均では696.9万円を手持ち資金から支払っています。土地付きの分譲住宅の場合、平均額は497.3万円です。

「え、そんなに?」「払えない!」と思われた方も多いのではないでしょうか?
実は平均値というのは、一部の極端な数値の人に引き上げられる傾向があります。年齢が高くなるほど手持ち資金からの支出が大きくなる傾向があり、若い世代の人は頭金ゼロで購入するケースも少なくありません。

定年退職までに支払いが終わるよう返済期間を設定して、毎月の返済が無理のない金額となれば問題ないと考えてください。

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■まとめ

頭金を入れる主な目的は総返済額を減らすことですが、超低金利の現在は、無理にまとまった金額を用意する必要はありません。諸費用は現金で用意し、状況によっては手もとに資金を残しておきましょう。

重要なことは、住宅購入後に返済が続けられるよう貯蓄の習慣をつけることです。適切な頭金の額でお悩みの方は、一度当社にご相談ください。

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